インド政府が12月2日から旧500ルピー札の使用を一部廃止
脱税、マネーロンダリング、偽札の流通に頭を悩ませていたインドのナレンドラ・モディ首相は、11月8日に高額紙幣である1000ルピー札と500ルピー札の使用を中止し、新札を流通することを突然発表した。
新札が市場に十分行き渡るまで、一定分野に旧札を無効としない使用停止期限の猶予措置を設けていた。
今月2日から公共部門の石油・ガス等小売店ならびにエアポートカウンターや航空券販売において旧500ルピー札の利用猶予措置を解除し、旧札の使用を無効にすることを正式に発表した。
1円は0.59051インドルピー(2016年12月9日時点)に換算できる。つまり500ルピー札は日本円で約5,905円である。
新札の流通が行き渡り、電子商取引に対応
電子商取引が目覚ましい発展を遂げている昨今、公共の石油・ガス販売店においても、現物貨幣の交換だけでなく電子商取引を行う能力を備えたと判断した。
海外の航空券販売やエアポート・カウンターにおいても、新札に対応する時間が十分に与えられ、電子商取引の能力を有していると判断し、猶予措置を解除した。
液化ガスの販売所や、その他免除分野においては、旧500ルピー札を引き続き使用できる。
(画像は写真ACより)

Ministry of Finance, Government of india
http://finmin.nic.in/