塗り絵はVATの対象?
イギリス税務当局は、最近ブームとなっている「大人のための塗り絵」や点線をつなげて仕上げる「ドットブック」などの書籍に対し、付加価値税(VAT)を2016年までは回収しないことを決定した。
大人向け?子ども向け?
イギリスでは、塗り絵本などは「子ども向け出版物」として付加価値税はつけていない。
ところが最近流行している複雑な模様を組み込んだ塗り絵やドット絵画などの出版物に対し、税務当局は「大人向け」として扱われるべきであり、付加価値税の対象になるのではとの見解を示していた。
しかし12月13日、政府は2017年4月以前の出版物に対しては、付加価値税の回収を求めるつもりはないことを表明。こうした出版物は反社会的な冒とくを反映する映像などが含まれているわけではなく、「大人も子どもも楽しめる」ものであると評価した。
さらに出版社や書店などに付加価値税の要求が発生した場合でも、査定結果によって過払いが返済されることも説明している。
「大人の」塗り絵は存在しない?
2017年4月1日以降は「大人のための塗り絵」などの表現をしているものに対しては付加価値税が適用されることになるが、それまでは出版・販売側に対し販売方法を再検討する機会を与えたことになる。
(画像は写真ACより)

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