NFU協会発表
2016年11月14日、イギリス農民連合相互保険協会では、付加価値税を下げることによって、消費者の3分の2から支出の増加が期待できると発表した。
5%の引き下げでイギリスは変わる?
同協会商業部門のスペシャリスト、フランク・ウッズによると、VATを下げることは消費者の購買意欲を高めることができると語る。その対象となるのが衣料品、電気製品、家庭用品やDIY製品などのアイテム。
これらの製品は全体の58%がキャッシュ払い、最も利益を上げやすいと言われている。
現在のVAT20%から5%引き下げることによって、平均的な英国人1人当たりから547ポンドの消費が上がるとしている。付加価値税を節約することによって67%が消費増加、58%の小売業は最大112億ポンドの現金収入が期待できるということだ。
イギリス経済はポジティブ?
同協会では、実店舗で20%、若年層の多いネットショップで79%もの売り上げの上昇が見込まれると試算している。
もちろんかつてのイギリス経済状態に戻ることは保障できないが、同協会の研究では輸入品などの購入で24%のオンライン決済に増加がみられている。
付加価値税の引き下げによる影響はサービス産業などへもつながり、大きな利益につながるのではとみている。