SIIシステム導入決定
12月9日金曜日、スペイン政府では脱税防止に向けた一連の措置と、付加価値税の報告基準の近代化を図る「SII」と呼ばれるシステムの導入において、法案が可決された。
リアルタイムで税務局へ
SIIは、企業間の商取引などにおいて請求書を電子化、リアルタイムでスペイン税務局に報告されるシステムだ。脱税などの不正防止を目的としており、各企業の税収額を遵守させることができるというわけだ。
また付加価値税における報告基準の近代化を図る目的もある。システムの導入費は国が負担し、20億ユーロと推定されている。
仕入れ先の電子請求書発行日、または記録日から4日以内に企業の金融システムに情報を送信する仕組みとなっているが、最初の6ヶ月間は企業の円滑なシステムの導入を可能にするため、請求情報の送信をさらに4日(合計8日間)の猶予を与える予定だ。
2017年7月施行
これにより毎月VAT還付の請求を行っている企業、年間600万ユーロを超えるVAT精算処理を行っている企業など、推測では全国の請求書発行量の80%に相当する62,000社が、システムの変更を余儀なくされる。
2017年7月からスタート予定。企業側の対応が急がれる。
(画像は写真ACより)

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