2大クレジットカードが協業
ビザかマスターカードか、持っているカードを聞かれるとどちらかを答える人は多いだろう。しかし12月15日、このクレジット決済を分かつ2大企業が、手を組んだと報道された。
相互性を持たせたトークン化
両社は、複数のカードをひとつにまとめるMobile Wallet(モバイルウォレット)サービスにおいて、カードの口座番号や有効期限などの重要なカード情報を公開することなく、支払いに利用できる独自のデジタル識別子(トークン)で置き換えるセキュリティ技術で業務提携した。
つまりビザは、ウォレットを利用する際、マスターカードからトークン化された認証コードをリクエスト。マスターカードも同様の方法でリクエストし、相互性を持たせることで簡略化とセキュリティの強化が実現する。
さらなる開発を
ビザとマスターカードがここ数年時間を費やしてきたのは、オンライン詐欺の排除だ。今回の提携は、安全性の高いデジタルプラットフォームの構築において、ともにしのぎを削り成長してきた結果とも言える。
しかし報道された12月の段階では、同システムはアメリカのみ適用できる機能であり、それでも2017年の後半まではすべてのトークン化は難しいとしている。グローバルな展開にはさらなる開発を待たねばならないようだ。
(画像は写真ACより)

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