CBIカンファレンスで首相の発表
今月21日、ロンドンで開催されたCBI(イギリス産業連盟)のカンファレンスにおいて、イギリスのメイ首相は法人税の引き下げを行うと発言。ヨーロッパ共同体離脱の施策として、外国企業の受け入れを狙う計画だ。
EU離脱での単一市場対策
CBIは貿易協会、貨物輸送協会、マスタービルダー連盟など多岐にわたる団体で構成された19万に及ぶイギリスのビジネス組織。今月行われたカンファレンスにおいて、メイ首相がスピーチを行い、政府の包括的なビジョンを打ち出した。
それによると、ヨーロッパ共同体離脱によるイギリス経済の再構築を行うために、法人税を引き下げて諸外国企業の誘致を図る。そのためにはG20(G7、EU、新興経済国による20カ国・地域からなるグループ)の中でも低い法人税を維持する必要があると発言。
また政府は科学技術開発をサポートするため、2020年までに年間20億ポンドを投じると発表した。
もし法人税が引き下げられる場合、現在の20%から17%に下がると予想されるが、首相の発言にはこれ以上の具体的な施策は発表されていない。CBI代表のポール・ドレクスラー氏は、「EUの単一市場や移民規制など、イギリスと諸外国との関係性を明確にする必要がある」としている。

CBI プレスリリース
http://www.cbi.org.uk/