VAT引き上げ
スリランカでは、2016年11月1日より付加価値税(VAT)の税率が11%から15%に引き上げられた。また国家建設税(NBT)についても改正が行われている。
この付加価値税率引き上げは、国際通貨基金(IMF)からの融資を含めた支援プログラムを受け入れるため、IMFからの要請も踏まえ、財政状態の改善を目指したものである。
憲法裁判所判決を受け一時凍結
スリランカの付加価値税は、今年5月2日に一度、11%から15%に引き上げられていたが、憲法裁判所の判決により、7月12日に引き上げは凍結され、付加価値税率は11%に戻されていた。
今回再度引き上げとなったのは、委員会による改正案が、10月26日に議会に承認されたことによるものである。今回の引き上げは議長の認証を持って11月1日に施行される。
80以上の免税品目
今回の付加価値税率変更に合わせ、電気通信、通信業に関連する機材の輸入販売、医療などの免税措置が廃止されている。
その一方で、付加価値税引き上げによる非裕福層への影響を緩和するため、80品目以上の生活必需品や食料品については、免税対象品目となっており、付加価値税は課されない。

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